メルマガバックナンバー49号 平成30年12月03日分

師走の候、皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
中村綜合法律事務所メールマガジン12月号(第49号)を配信いたしますので、ご一読いただければ幸いです(2018.12.3 弁護士 中村雅男)。

□ 目 次 □

1.法律コラム~非弁行為について
2.入所のご挨拶~弁護士 伊東晋祐
3.年末年始の営業日のご案内

 

1.非弁行為について

先日,大阪の弁護士事務所の弁護士が,事務員数人に弁護士の名義を貸して事件の紹介を受けていたという「非弁提携」の疑いで家宅捜索されたという報道や,福岡の弁護士事務所の弁護士でない事務員が,「非弁行為」(本来弁護士がやらなければならない職務を行うこと)である交渉を行っていたのではないかと疑われているという報道がありました。
また,あるドラマの設定が,弁護士でない者が事件を解決するというものであり,これは「非弁」にあたるのではないか,ということが話題になったこともあります(ドラマ開始後は,そのような話を聞かなくなったため,問題のない設定になっているのだと思われます。)。
最近,「非弁」という言葉がいろいろなところで見かけられますが,この「非弁」というのはどういうものかご存知でしょうか。
弁護士という職業は,依頼者の「代理人」として活動すること(交渉を行ったり,裁判を起こしたり,裁判で法的主張を行ったりすること)が法律上認められている職業です。
そもそも「代理人」というのは,原則として本人の代わりに一切の法律行為を行うことができるとされています。
そのため,もしその代理人がいい加減な人であったり,相手方の利益を図るような人間だったりすれば,相手方と通謀して依頼者に不利な和解をするなどしてしまい,依頼者に不利益が生じる可能性があります。
実際に今でも,法的に資格のある代理人ではないのに代理人と称して行動し,事件を多数抱える一方,いい加減な事件処理をすることによって依頼者の利益を食い物にするような「事件屋」がいると言われています。
このような事件屋などから依頼者の利益を守るべく,弁護士法という法律が,報酬を得て法律事務について代理人活動をできるのは,原則として弁護士に限るとしています。
代理権を弁護士等に限ることは,一定の法的知識を有することが国によって担保されている弁護士に,法律事務の代理人としての権限を独占させることで,依頼者である法人・個人の権利利益を守ろうというものですので,国民の権利を守る重要なものといえます。
もちろん,弁護士が行う業務すべてを弁護士がやらなければならないというわけではありません。
例えば,裁判所に弁護士の作成した書類を提出するとか,事務所宛の電話を受けるとか,依頼者に簡単な報告をするといったことは,弁護士の代理人業務に付随した業務の一環ですが,一般には,弁護士以外の事務所の事務職員の人が行ったりする場合が多く,これが問題だとみなされることはほぼありません。
もっとも,事務所によっては,裁判所に提出する書面の作成や,依頼者との面談といった弁護士でなければ本来行いえないことを「弁護士の指示の下に」行っているという事務所もあります。
弁護士がきちんと事務職員に指示を行い,かつ,不明点があればすぐに弁護士が対応するという体制ができているのであれば,必ずしも「非弁」の問題とはならないかもしれませんが,本当にそのような対応が内部的になされているのか,かなりグレーな事務所もあると聞いています。
大阪の事件も福岡の事件も,いずれも報道通りであれば「非弁」となりかねませんので,弁護士法違反で処罰されたり,弁護士会からの懲戒処分が科せられたりする可能性もあります。もし,依頼していた事件の弁護士が処罰されたり懲戒処分をされたりしたら,その間,その弁護士に依頼していた事件はストップしてしまいますし,場合によっては別の弁護士に一から委任しなおさなければならず,費用が二重にかかってしまうことになります。
「非弁」が疑われる弁護士事務所に近づくことは,依頼者にとって利益になることは何もないということを,覚えていただけるとよいかと思います。
そもそも,弁護士に依頼される方々は,弁護士を信頼して委任いただいていると思われます。
そのような依頼者の信頼に応えるべく,当事務所では,純粋な事務作業を除き,弁護士が直接対応するよう心がけております。
「テレビで有名な弁護士に委任したけど,忙しいからと全然連絡が取れない」など,周囲に「非弁」が疑われる事務所に依頼している方がおられましたら,ぜひ当事務所にもご相談いただけると幸いです。

 

2. 入所のご挨拶~弁護士 伊東晋祐

平成30年11月5日付で、当事務所に伊東晋祐弁護士が入所いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。

【入所のご挨拶】

このたび、当事務所に入所いたしました、伊東晋祐(いとうしんすけ)と申します。
昨年の12月に弁護士登録をし、その後都内の弁護士事務所で勤務をしておりましたが、縁があり、当事務所にて勤務することとなりました。
大学を卒業してから弁護士になるまでの間に、大学時代に金融関係のゼミに所属したことから、まず外資系の証券会社にて16年ほど働いておりました。
16年の間に、主として金利・為替に関するデリバティブのトレーディングを行いながら、商品開発も手がけておりました。
その後、ゲームを共通の趣味とする知人の紹介により、ゲームの開発会社にて、主に開発したゲームの海外販売に関わる契約交渉の窓口として、海外の販売会社との折衝を行っておりました。
ゲーム会社での経験の中で、契約交渉という重要な場面において法律の重要性を認識したことが法曹を目指すきっかけとなりました。
弁護士登録後は、主に一般民事の事件を担当させていただいておりました。
これまでの短い弁護士経験で感じたことは、依頼者の方は、自らが抱えた問題について本当に悩んでおり、その悩みについて真摯に取り組むことが大切だということです。
もちろん、常に依頼者にとって良い結果が出るというものではありませんが、依頼者にとって何がベストかということを考えながら問題解決に全力であたることで、その悩みを少しでも軽減させることができれば、少しでも依頼者の方のお役に立てたということなのだろうと思っております。
依頼者の方のお役に少しでも立てる弁護士を目指し、日々、精進していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 

3.年末年始の営業日のご案内

当事務所は、平成30年12月28日(金)午後から平成31年1月6日(日)まで、お休みとさせて頂きます。
年内は28日(金)午前まで、年始は7日(月)より通常営業致します。
皆様にはご迷惑をおかけ致しますが、何卒宜しくお願い致します。
なお、1月7日(月)午後1時から午後5時までは、事務所内で所員全員での会議がございますので、この間のご連絡は避けて頂ければ幸いです。

 

 編集後記

11月は、「入所のご挨拶」でお届けしましたように、当所に新人弁護士が入所いたしました。
伊東弁護士の「入所のご挨拶」を読んでいて、私も改めて気づかされたことがあります。
法律事務所に相談に来られるご依頼者様は、本当に悩んでおられる方が多いです。
困った顔で「よろしくお願いします」と頭を下げられるとき、相談をお受けして「中村綜合法律事務所に受けていただけて良かった」とおっしゃられるとき、弁護士として、その方たちのお力になれるように頑張らなければ、と思います。
ある著名な弁護士は、弁護士の仕事について、「弁護士は、人に感謝されて、それが仕事になる。それは、何物にも替え難い。」とおっしゃっています。
今後とも、ご依頼者様の悩みが解決されるように、努力を重ねてまいります。

今月も、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今年も一年間、ありがとうございました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

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